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【コア・プログラム】
経営戦略 II
後期 金5・金6 :物質生産棟・M161 単位2(必修)
経営戦略 II
 戦略論の最新の話題について紹介に続き、討議により出席者の理解を深める応用編です。
 かつて高度成長期の日本は、安価なモノ作りから高品質なモノ作りへと競争原理を変えるという貢献をグローバル経営に対し果たした。そして、高品質と低コストを同時達成するための競争優位の源泉となった経営手法が日本型経営であった。ところが、日本企業が気づいたようにベスト・プラクティスは早晩ライバルにより模倣されてしまうものである。しかもより深刻な事態として、産業内の全ての競争者が同じ次元で競い合うという、競争の収斂という現象を生み出している。
 継続的成長はどうすれば可能であるか?継続的にイノベーションを起こすための経営戦略はどのようなものか?について、最新のトピックスとこれから先にトピックスとなるものを紹介し、キー・ワードを使ってどう説明するかを考えていきます。皆さんの問題意識に対しては答えをお示ししますので、積極的に意見や疑問を発言してください。

■本講義のねらい
 実際の経営戦略で起きている問題や疑問を基本事項やキー・ワードを使って説明する力をつけることがねらいです。具体的には次の事項をねらいとします。

1.経営戦略の基本事項とキー・ワードを使って現実の経営を説明できること。(?でマスターしたことと新しく追加する事項)
2.現実の経営がどのように成功したり失敗したりするのか、法則性があるかを考える力がつくこと。
3.実際の経営で起こっている課題は何か、どう解決すればよいかを考える力を養う。
4.持続的に成長するためには戦略で大事なものは?概念とキーワードを理解する。
5.イノベーションを起こすための経営戦略はどういう着眼が必要か?概念とキーワードを理解する。


■授業計画 
 最新の経営戦略論と話題を紹介するので、各自が文献などで調べた具体的な問題について、話題提供をしてもらい、討議していく。
経営戦略の中心課題である持続的成長をするための経営戦略としては、次のようなトッピクスを紹介する。これらトッピクスに対する各自の問題意識を紹介してもらい、議論を進める。

1.経営戦略の有用性
 技術と市場の変化するスピードがすさまじく速くなったために、企業が変化に対応するために決定すべき要素が何であるかを見極めることが不確実となっている。変化への対応を得意とした日本企業は、戦いの仕方(土俵)が変化したときに戦い方を変えられずに負ける結果となった。従って、日本企業はかつての慢心ゆえに官民挙げて失敗への道をまっしぐらに突き進んだ。このように急激な変化に対応し生き残るために何が問題か。戦略は目標を立てても達成できない。何が問題や課題なのか、解決すべきターゲットは何かを討議する。

2.これまで企業は成功と失敗を繰り返してきたが、これには法則性が存在する。成功組の戦略はどうであったかを概観した上で、どうすれば成功を続けられるかを討議する。

3.経営環境の変化と戦略の変化
 グロ−バル・メガコンペティションの時代では、1社のみが先行して創業者利益を得ることが難しい環境となっている。ところが、競争が極めて熾烈となれば、得意な分野へ特化しない限り迅速なイノベーションを達成できにくくなる。効率性と創発性という同時に達成することが難しいトレードオフ課題が発生してくる。つまり、環境変化が極めて早いために企業側が特化すればするほど、変化しにくいという構造問題が発生することとなってしまう。如何にすればその問題を解決できるかを討議する。

4.持続的に成長するための戦略
 かつて日本の産業組織の協働システムはベスト・プラクティスとし世界の範として欧米で学ばれ、80年代後半には、日本流のベスト・プラクティスは米国企業により再定義された。アメリカ型経営と日本型経営のしのぎ合いが続いている。世界中で同質的競争が進んでしまい、日本型経営を理想として発展を目指した産業の競争力が実は限界に達し、世界中が継続的成長のための経営戦略を模索している。実はその時に、日本が勝ち進んだ、デバイスやモジュール(部品)は標準化されて首を絞めていたことに気がつかなかったのは日本企業だけであった。世界はオープン化、プラットフォーム戦略をとった企業が勝ち残っている。すると、次の時代の方向は、この延長ではない。外側にはオープンだが内向きにクローズな模倣困難と後追いがな戦略が今後の日本や世界の企業の勝敗を決める。
持続的に成長するための戦略は如何にあるべきか、歴史は繰り返すと言われるガ、変化の方向には法則性があることを説明する。それをもとに、持続的成長のためのあるべき戦略について討議する。

5.イノベーション経営のための戦略
 勝ち組み企業は新市場への進出に対し、意外なことに、成功の罠に陥り、イノベーションに阻害的に作用する経営組織の構造的問題が存在する。勝ち負けに法則性があること、イノベーション経営の基本事項を説明する。企業は勝組が実験を持ち、官僚化し現状を維持継続させようとする(会社天皇制)。これらの障害を除去し、新しいことをできるようにするためには目標には必ず障害が発生することを理解し、理論を考える。以上を踏まえて、イノベーションを成功させることができる経営戦略のあり方について議論する。


■使用テキスト
・経営戦略、大滝清一、金井一頼、山田秀夫、岩田智、有斐閣アルマ 2006

・経営戦略入門 網倉、新宅、日経 2011

何れもこれを読めば全部分かるという本ではありません。また、複合的にからみあって理解しないと正しく理解できないのが戦略論です。従って、あげた項目に沿いながら、相互の関連性を補足しながら講義を進めます。
最新の研究成果とこれから先に出てくる研究を予測をしながら、先を読む目が培われるよう、理解と思考力がアップする講義を行うよう努力します。受講者からも疑問や仕事で抱える経営の問題にも学問が役に立つ立たないの話しを入れながら、考える力のアップを目指して進めます。

・MOT“技術経営”入門 (マネジメント・テキスト) 、延岡 健太郎、日本経済新聞社、2006年

(雑誌)
ハーバード・ビジネス・レビュー誌、
一橋ビジネスレビュー
Sloan Management Review
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