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Vol. 29 2011/10/29 オープンキャンパス時開催
修了生が新潟大MOTについて語る

修了生パネルディスカッション

 2011年度に開催したオープンキャンパスでは、本研究科同窓会主催による『修了生の意見交換会』が行われました。
 MOTに入学したきっかけを始め、実際に感じたギャップ、仕事との両立、MBAではなくMOTにした理由、など修了生の方々が本音で語って下さいました。

開催日時:2011年10月29日(土)13:30〜14:50
場 所 :新潟大学五十嵐キャパス ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー会議室
● ファシリテータ
 加藤 誠さん/2007年度修了 コンサルタント

● パネラー
・毛利聡一さん/2008年度修了 毛利製作所/CIO   
 社長命令で入学。最初は 入学する気は無かった。技術一筋。3代目後継者 

・上野美紗さん/2009年度修了 上野住宅建材株式会社 常務取締役
 MOT生からの紹介がきっかけ。会社経営をものづくりの視点から学ぶ為入学

・武藤浩二さん/2010年度修了 アドバンエンジ株式会社 製造部 プロジェクトリーダ
 製造業の生き残りヒントを得て、自分へのモチベーションを高める為入学。


■ 入学して分かったことは
毛利> 「技術力を上げるだけでは、売り上げは上がらない」ということです。自分自身の曖昧な考え方に頼るのではなく、相手が何を必要としているのか、また、己の業界を把握することで、お客様が求めるものを掴むことの大切さを実感しました。以前は、「自分がなんとかすれば、なんとかなる!」という考え方でした。しかし、MOTに通うことで、より社会の仕組みが分かり、自分自身の視野が広くなったと思います。 2年間で課題が解決したというよりは、新たな課題や違う視点からの解決策がみえてくる「気付き」が得られました。

上野> 顧客のニーズを掴みたいという課題には、「マーケティング」や「国際競争戦略」が勉強になりました。特に、社内の人のマネジメントでは「人的資源管理」の講義で、いかに社員個々の力を活かしていくか、という問題に多くのヒントを得られたと思います。

武藤> MOTに入学して分かったことは、「商品化への道筋には様々なやり方がある」ということです。2年間で問題が解決が出来たわけではないのですが、解決の糸口やヒントを得られましたし、自分自身に起業家マインド的な意識や「学ぶ気持ち」が起きました。


■ 入学前と入学後のギャップは?
武藤> 授業についていけるのか、という不安はありましたが、やはり仕事との両立が心配でした。しかし実際は、教員の方々に多少の遅刻を考慮頂いたり、時間の都合も前もって聞いてくださる等、学校側には配慮を頂けたことが良かったです。

毛利> MOTに入学して初めて、「勉強が面白い」と思えたこと自体がギャップです。実務や自分が置かれている立場での課題や問題を学ぶことが良かったです。これまでモヤモヤとしていたことが晴れましたし、他の人が「大切だ」と言う事が、なぜ大切なのか、そう考えるのか、が分かるようになりました。

上野> 年齢差や様々な立場、職業をもつ同級生と一緒に学び、考え方一つでも違うことに面白さがありました。

加藤>> 通学してくる場所も様々でしたよね。私たちの学年には、アメリカから来ていた学生もいました。


仕事をしながら通うことはどうでしたか?
毛利> 最初は大変でしたが、学ぶこと自体が面白いので、何とか調整しながら通学が出来たのだと思います。

加藤>> 最近は、米国MITの講義などでも、インターネット上で誰でも学べるようになってきましたね。そのようなインターネットでの学びだけでは得られない部分、つまり「通う」という意義はどこにあると思いますか?

上野> やはり、様々な学生や先生と直接ディスカッションが出来る事だと思います。とても楽しい時間でした。

武藤> 同級生、先生方とのディスカッションが刺激になりました。予想もしていない答えが返ってくると、自分が考えている範囲は狭いものだと感じたし、そういう時は、授業が楽しくてしょうがない気持ちになりました。それに、ディスカッションで得た事は、修了してからも自分の視野が広がっていることに繋がっていると思います。
加藤>> そうですね。様々な人と意見を交わし、「答えを導き出す方法を得る」ということも学びだと思います。


■ 国際化視点が必要とされる時代、MOTで得られたことは?
上野> 「国際競争戦略」でのケーススタディが役に立ったと思います。キッコーマンやマクドナルドが、海外での販売には現地の味に変えているという、相手の国に合わせる事で受け入れられる事例は、自分の商売へのヒントにもなりました。実際「相手の文化や考えに合わせる」という視点を意識したところ、現場の大工さんにも受け入れてもらえるようになりました。

武藤> 今後、海外と事業パートナーシップを得るためには、人と人との関係は、不可欠であることを学びました。


テクニカル・ビジッドで印象的なことや、メリットだと感じることは?
毛利> 「ナレッジ・マネジメント」で、東京にあるリッツカールトンに訪問し、経営戦略を学べたことが大変良かったです。自分が働く工作機械とは全く結びつかない場所ですが、 顧客が何を求めているかというCSの観点では同じだと感ましたし、逆に異業種だからこそ得られるアイデアや考え方から、学ぶことは多かったと思います。

上野> 「ものづくり戦略論」で訪問した日産の工場です。目の前で実際の作業が見られた事が面白かったです。作業者の前にある電光掲示板には「あと何台」というノルマ的な表示があるなど、緊迫した雰囲気や普段では見られない現場に行けたことが良かったです。

武藤> 東京エレクトロンを訪問したことが印象に残っています。通常、決まった見学コースを歩くような訪問になるところを、MOTの場合は社長や常務クラスの方々にも歓迎され、直接お話を伺えることが出来ました。さらに、会社の売上推移まで教えて頂けたのは、大学院だからこそ得られた貴重な機会だったと思います。テクニカル・ビジッドは、MOTに入って良かったことのベスト3に入ります!


■ 「MBA」ではなく「MOT」に入学をした理由は?
武藤> 県内にあるMOTやMBA系の大学と比較すると、長岡科学技術大学は「安全」、事業創造大学院大学はどちらかというと「経営」に特化していたためです。私はものづくりをやってきた人間なので、MBAよりはMOTだと思っていました。

上野> 建材という関連、ものづくりに無関係ではないためMOTへ進みました。

毛利> 入学前はそもそもMOT、MBA自体を把握していませんでしたし、MBAは経営系のみだと思っていました。経営系の中でも「イノベーションを起す」という考え方がMOTだと思います。無駄をどう無くすか、またしないためにどうするのか?と考えるより、「一発当てるためには」と、技術でも革新的なものを生み出す視点で、ものづくりを考えるようになりました。

加藤>> イノベーションは、単に技術革新とイコールではないと思います。そういう意味で、人材や戦略論など、MOTでは幅広く学べる事が良かったと思いますね。


■ MOTにあったらいいなと思う科目は?
武藤> 海外関係、特に国際交流や戦略論の講義を、より充実してもらえると嬉しいですね。基本的には、選択できる科目はたくさんあって良かったのですが。

上野> アジアの中の日本という位置づけが分かる科目があると良いと思います。個人的には、資源の利用やエネルギーに関する講義をもっと勉強したかったです。

加藤>> 「文系が理系科目を理解できるのか」という事もありますが、正直、私も授業内容が理解できない時もありました。しかし、先生次第でなんとかなりました。

毛利> 理系出身なので、技術系の講義自体はこれまで学んできた内容が多く、どちらかというと優しいと思います。今後知りたいことは、グローバル、特に中国に目を向けた経営が分かる科目があれば良いと思います。どこの国の人がものづくりが好きで、どこの国の人が何が得意なのかがわかるような、つまり国民性や国の考え、特徴が理解できる講義が欲しいですね。

加藤>> ネゴシエーション(交渉術)のスキルも重要です。交渉では論理的な思考と共に人の情動を読み取るスキルも不可欠であり、実務上では欠かせないので、今後講義に入れる必要を感じています。


■「私にとってのMOT」とは?
毛利> 「経営」と「ものづくり」には考え方の違いがありますが、ぜひその違いの面白さも分かってもらいたいと思います。また、自分が人に奨めるのは、自分自身が良いと思わないと奨められないと思っていますからね。

上野> MOTは色々なものを広げるきっかけでした。それは、人脈、MOTに入らなければ出会わないわけでしたし、仕事のきっかけ、そして自分自身の考え方です。最初は怖いと思うのですが、仲間と一緒に学ぶ楽しさもありました。

武藤> ディスカッションの場が大変有意義でした。また、自分が学んだ場所に人が集まらないのは寂しいものです。自分が修了した場所から、ますます人が広がっていって欲しいと思います。

加藤>> MOTでは様々なきっかけづくりができますよね。キャリアパスとしても、ぜひ入学をお薦めしたいです。
受講生の声INDEX
Vol. 42 ’12年度入学、現在2年次生
元、半導体メーカー製造部門勤務 / Y・K さん
Vol. 41 2012年度入学、現在2年次生<企業派遣>
株式会社ダイヤメット 本社・新潟事業所  / 柳川 弘毅 さん
Vol. 40 2011年度入学、現在2年次生(長期履修生)
株式会社とまつ衣裳店 代表取締役 / 戸松 茂雄 さん
Vol. 38 '10年度入学 '11年度修了
北越紀州製紙株式会社 生産管理 / 野村 英幸 さん
Vol. 37 '06年度入学 '07年度修了 
大手電機メーカー / 黒河 英俊 さん